王禅寺処理センターの「全休炉期間」ってなに?
梅雨も明け、とても暑い日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日は、前回のブログで紹介した「全休炉期間」についてご説明します。
王禅寺処理センターは、普通ごみを焼却処理する施設です。
ごみを燃やす「焼却炉」は3つあり、1つの焼却炉で1日約150トンのごみを燃やすことができます。
焼却炉は24時間燃やし続けているのですが、点検や整備も大切です。
このため、通常は次のように運転をしています。
・1号焼却炉と2号焼却炉でごみを燃やし、3号焼却炉を止めて点検整備
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・1号焼却炉を止めて点検整備、2号焼却炉と3号焼却炉でごみを燃やす
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・1号焼却炉と3号焼却炉でごみを燃やし、2号焼却炉を止めて点検整備
もちろん、3つの焼却炉全てでごみを燃やすこともありますし、突然の故障などで1つの焼却炉でごみを燃やすこともあります。
しかし、1年に1回全ての焼却炉を止める期間があります。
これを「全休炉期間」と言います。令和4年度は、6月に2週間実施しました。
では、その期間に入ってきたごみはどうするの?ということなんですが・・・。
実は、一時的にごみを溜める「ごみピット」という場所に溜めっぱなしなんです!
2週間の全休炉期間で、どのくらいのごみが溜まるのかというと・・・。
2週間ごみを燃やさないと、約3,400トンもごみが増えました。
しかし、運び込まれたごみはこれ以上あるんです。
実は、王禅寺処理センターでは運び込まれたごみの一部を、臨海部にある「浮島処理センター」へ鉄道を利用して輸送を行っています。
「浮島処理センター」は、1日最大900トンのごみを燃やすことができる、川崎市で1番大きな焼却施設です。
全休炉期間中も鉄道で約1,200トンのごみを輸送していました。
ということは、2週間で運び込まれたごみは、合計約4,600トンもの量になります!
すごい量ですね…。
ごみの処理が止まってしまうと、市民の皆さまにご迷惑をお掛けしてしまいます。
前回のブログでもお伝えしましたが、焼却炉が1年間無事に動くようにすべての機械をしっかりと点検整備する、
とても大変で大切な期間が「全休炉期間」なんです。
今は溜まったごみを一生懸命燃やして処理をしていますが、
ごみを減らし、活かしていくために、これからも「3R」にご協力をお願いいたします。
【3Rとは?】
① リデュース(Reduce):ごみを減らすこと
② リユース(Reuse):使えるものは捨てずに、くり返し使うこと
③ リサイクル(Recycle):使い終わったものはしっかり分別し、再生利用すること